テニス肘で悩む方が本当に多いのが残念です。私も高校生の時にひどい肘痛になやまされたことがあります。でもそれから約30年、一度たりとも肘痛になやまされたことはありません。肘痛になるのは原因があります。本日はその原因と改善策をお話します。
中高年の方でテニスによる
肘痛で悩んでいる方が本当に多いです。
中には武勇伝のようにお話される方もいます。
はっきりいいます。
肘痛が発生するのは
スイングに無理があるからです。
練習のしすぎだからではありません。
私も普段はサラリーマンですから
毎日毎日トレーニングできるような
身分ではありません。
それなのに有給がとれたとなれば
一日8時間くらいテニスします。
それでも、肘の痛みは全く発生しません。
しいていえば、冬場に指のひびわれが
ひどくなる程度です。
今、直接私が教えているプレーヤーの一人も
長年の肘痛になやまされてきた方です。
なぜ指導することになったかというと
彼は私とラリーをしたときに
私のスイングの仕方をみて
「手首痛くならないのですか?
肘痛くなりませんか?」
と不思議でしょうがなかったということで
声をかけてきたのです。
そこで私は
「この打ち方だから痛みがでないんだと」
と回答したところ
目をまるまると開けて
驚きを隠せない様子でした。
彼にとって私のスイングは
あまりに手首、肘に負担がかかるスイングに
みえたようです。
では私のスイング(アンモナイト打法)
は手首や肘に負担がかかっているのか
検証します。
実は私のスイングは
手首、肘に一切の負担がありません。
全く負担がかからないスイングなんです。
初中級のかたからみれば
これだけ手首の可動域を大きくする
スイングで手首、肘に負担が発生しないのは
驚きでしかないようです。
しかしながらこのスイングだからこそ
負担が一切発生しないことを
説明いたします。
プロネーションって何という方は
また、別の投稿でアップさせていただきますが
ここでは「回内」と
ご理解ください。
回内とは:
手を体の前にあげてください。
そして手のひらを空にむけてください。
肘がねじれていますよね。
そのねじれた窮屈さをとるためには
手の甲が空に向かう動きをすると
手のひらが地面を向きねじれが解消されます。
この一連の動きを「回内運動」「プロネーション」と
いいます。
ラケットをもった手で考えると
打球するときに一旦肘が外側を向きます。
打球しおわってフォロースルーに入ると
肘が内側に折れるとともに
外側にねじれていた肘が
内巻きにねじれます。
この動きがプロネーションです。
フォアハンドはこのプロネーションが
できていないと肘痛を起こします。
打球した直後からはその力を逃さないと
いけません。
力を逃せないと肘と手首が
すべてを受け止めてしまうことになります。
これが肘痛の原因です。
先ほどの写真で
ここで打球します。
打球した直後
この瞬間強力な力を
ボールにぶつけそのまま
前方向に力を逃しています。
この前方向に逃さないで
いきなりワイパースイングといって
上に逃がそうとすると十分力が逃げていないので
肘痛を発生させます。
アンモナイト打法は
よくいう、上振りでもうまい人の
よくやる横振りでもなく
前振りなんです。
ボールにとてつもなく強い力を
伝えることができます。
顔が完全に残ります。
打球したあとの力はすべて
前方向に逃げたあとで
はじめてワイパースイングで
フォロースルーに入ります。
なので肘や手首に
一切の負担が発生しません。
中上級までの方が
よくトップスピンを打とうととして
打球した瞬間から手首の返りが
ないままワイパースイングに
入ったスイングをしてしまっていますが
手首が相手側へ返ることがないため
前方向への推進力がない
ただのドライブボールになってしまって
いるのをよく見ます。
推進力がかけているとともに
手首、肘への負担がものすごく大きな
スイングとなってしまいますので
なるべく早く改善されることを
おすすめします。
先程美しいプロネーションといった
「美しい」というのは手首の返し、
手首が背屈(後方のコートにむいていた)して
いたのが相手方向へきれいに返るという意味です。
綺麗に返ることで力が解放され
手首肘に余分な負担がかからなくなるのです。
アンモナイト打法はいいことづくめです。
高いボールを打球スルときの手首の返しも
載せます。
高いボールでもしっかり
手首が相手方向へ返ります。
手首、肘に力がのこらないように
てきています。
プロネーションについては
また改めてご説明してみたいと思います。
プロネーションがしっかりできれば
テニスエルボーとは無縁です。
本日もありがとうございました。
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